ねとり

ねとり
I
ねとり【寝鳥】
(1)ねぐらに寝ている鳥。 ねぐら鳥。

「くれたけのそよぐに~さわぎて/浮世草子・五人女 5」

(2)「寝鳥の笛(フエ)」に同じ。
~を刺・す
ねぐらで寝ている鳥を捕らえる。 無慈悲なこと。 また, たやすいことのたとえ。

「うはべはぬつぺり取り持ち顔, 寝鳥ささんと底工(ダクミ)/浄瑠璃・千本桜」

II
ねとり【根取】
江戸時代, 検地によって定められた石盛(コクモリ)に年貢率を乗じて算出した, 反当たりの年貢高。
III
ねとり【音取】
(1)雅楽で, 当曲(トウキヨク)(その場の演奏の眼目の曲)に先立つ短い前奏曲。 曲の種別および調子{(5)(ア)}の別に各種あり, その調子の雰囲気をかもし, 各楽器の音調を試みて整える意味をもつ。
(2)演奏開始に先立ち, 声や楽器の音を整えること。 通常は笛の音を基準に合わせるので, 曲の始まりの笛の音(または奏法)をさしてもいう。

Japanese explanatory dictionaries. 2013.

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